自然発生色違いからTSVを求める

7世代で色違い乱数を行うにあたって必要なTSVを求めます。

TSVを求める方法には大まかに二通りあります。
1.孵化で出た色違いの個体のPSVを求める。
2.セーブデータ(バトルビデオ)を解析する。

ここでは1の方法について述べます。

前記事→TSV・PSVとは何かにて、色違いの個体におけるPSVとTSVは一致していると記載しました。
ここでは国際孵化で色違いが出るまでタマゴを割り続け、出た色違いのPSVを求めることを目標とします。


用意するもの
・国籍の違うコイキング♂♀
・現在seedを特定済みのSM
・SM孵化乱数ツール(私が使っているのはくあん様のSMHachingRNGTool)
・光るおまもり(あると楽)


まず今作の孵化スキーム(個体決定の処理の順番のようなもの)について簡単に解説を。

今作は
(二ドラン♂♀、バルビートイルミーゼ判定)

性格判定

(性格遺伝判定)

特性遺伝判定

(パワー系遺伝判定)

遺伝箇所判定

基礎個体値決定

暗号化定数決定

仮PID決定

(性格値再計算)

(ボール遺伝判定)

謎の消費2(個体生成の最後か最初か不明)

となっています。詳細はろいしんブログ様→ポケモンSM乱数調整について

ここで今回注目すべきは(性格値再計算)の位置。タマゴから生まれたポケモンの性格値はこの位置で決定していることになります。
性格値を決定した後に行われる消費はボール遺伝判定と謎の消費の3消費のみ。
ということは色違いが生まれた次のseedから4つ遡れば性格値決定の場所が特定できる理屈になります。


step1 色違いを探す
コイキング二匹を何も持たせず預け屋に預け、タマゴを作り続けます。
タマゴは拒否せず受け取り続けるようにします。
国際孵化と光るおまもりの併用が理想ですが、国際孵化もしくは光るおまもりのみでも色違いが出るまで粘れるのであれば問題ありません。
ただし、国際孵化と光るおまもりどちらかがないとTSVは特定できません。注意しましょう。

無事色違いが生まれたら、そのままもう一つタマゴを受け取り、詳細な個体情報をメモします。
色違いが連続孵化を始めてから何匹目で生まれたかを記録し次に進みます。



step2 性格値を探す
SM孵化乱数ツールを起動。連続受け取りリストを出力します。
色違いが出た位置の消費数を確認します。

次に個体検索のタブで色違いが出た消費数付近のリストを出力します。
実際に色違いの次に生まれた個体が、本来次に生まれるべき消費数の上0~7行のどこかにあるはずです。
見つけたら、更にそこから消費数を3遡ります(※使用するツールによって差があります ここではSMHachingRNGTool)。
遡った欄の乱数列の項目が今回の目標とする色違いの個体の性格値です。


例えば色違いの次の個体が消費数50だったならば性格値は消費数47の乱数列、消費数1000だったならば性格値は消費数997の乱数列となります。


step3 TSVを計算する
TSV=PSV→(性格値上4桁)xor(性格値下4桁)の二進数上位12bit
で求めます。windowsの備え付けの電卓に16進数計算機能がありますので活用してください。
10進数に変換すれば特定終了です。各ツールに入力して色検索にご活用ください。


※最新のバージョンだとそもそもPSVが表示されているので計算過程はカットできるようになりました。


おまけ

錆びたコイル様のツールには「効率よく色違いを探す」機能が実装されているようです。
既にTSV候補ではないと分かった乱数列をなるべく飛ばして未判定の乱数列を上手く潰していけるようにマネジメントしてくれるもののようですね。


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